校長挨拶

 本校のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。


 本校は九十九年の歴史を紡いできた伝統校です。その歩みは、永井久之助翁が創設された私立東海女学校にまで遡ります。二人の愛嬢を相次いで亡くされるという深い悲しみを経験された永井翁は、その悲しみの中に立ち止まるのではなく、「教育によって、子どもたちを心から幸せにしたい」という強い祈りを抱かれました。その切なる願いこそが、本校の「創立の原点」であり、今日まで連綿と受け継がれてきた建学の精神です。


 この創立者の思いは、現代で言う「ウェルビーイング(幸福で満たされた状態)」の追求そのものであると言えます。今の世界は、明日何が起こるか予測がつかない、とても変化の激しい時代(VUCAの時代)です。そんな中で、ただ教科書の知識を詰め込むだけではなく、自分らしく、しなやかに生きていくための「知恵」を身につけることが、何より大切になります。 私は、教育とは「より良く生きる(Quality of Life = QOL)」とは何かを生徒と共に問い、育む営みであると考えています。本校が目指すのは、生徒一人ひとりが生きていく意欲と豊かな感性を持ち、自らの能力を最大限に伸ばしながら、調和のとれた社会人へと成長できる場です。生徒と教職員が共にあり、お互いを慈しみ合いながら、自分自身の未来に対して誠実に向き合える環境を大切にしています。


 教育課程においては、時代の要請に応え、従来の英語コミュニケーションコースに加え、令和四年度からは看護・医療系進学者に向けたコースを設置し、多様な夢や志の実現を支えています。


 中学生の皆さん、伝統ある本校の門をくぐり、勉強や部活動、学校行事を通して、自分自身の「心地よさ」や「在りたい姿」を見つける三年間を過ごしてみませんか。本校での学びは、社会からどう評価されるかではなく、「自分がどう感じるか」を大切にしながら、将来にわたってあなたを支え続ける一生の財産となるはずです。


 私たちは、皆さんが自分らしい答えを見つけ、力強く歩み出す一歩を、誰よりも温かく応援します。


 在校生をはじめ、本校職員一同皆さんをお待ちしております。

    令和8年4月

                                  校長 鈴木 治子