校長挨拶

 本校のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。


 本校は昭和とともに始まり、90余年の歴史がある県内でも屈指の伝統校です。その起源は、昭和2年に永井久之助翁が創立された私立東海女学校です。その後、高等女学校として私立東海高等女学校(昭和3年)、日立助川組合立東海高等女学校(昭和9年)、茨城県立助川高等女学校(昭和11年茨城県移管)、茨城県立日立高等女学校(昭和14年)となり、戦後の学制改革により昭和23年茨城県立日立第二高等学校が発足し、現在に至っています。

 私立東海女学校創設当時の日立は、久原鉱業株式会社日立鉱山と株式会社日立製作所に大きく依存しており、現代のように女性が教育を受けることは簡単ではない状況でした。そのようななかで、永井翁の二人の愛嬢が相次いで夭逝され、翁は、その悲しみと寂しさを慰めるとともに、二人の愛嬢の冥福と布施のため女学校の創設を決意しました。「日立に女子教育を」という理念のもと、卒業生は28000人以上に及び、県北をはじめ各地で活躍する「人財」を輩出しています。その建学の精神は過去から現在、そして未来へと連綿と受け継がれていくことでしょう。

 現代社会は情報化やグローバル化、インターネットや人工頭脳等激しく変化しています。VUCAの時代とも言われるように、先行きが不透明な時代でもあります。日常生活の多くの場面で、自分自身で考え、判断し、主体的に行動することが必要となってきます。

 本校が目指す学校像は、生徒の皆さん自身が、「生きていく意欲と豊かな感性を持ち、一人ひとりの能力が最大限伸長するとともに調和のとれた社会人」となれるよう、生徒と教職員がともにある学校です。

 教育課程については、グローバル化、情報化の進展を背景とした従来の英語コミュニケーションコースに加え、令和4年度入学生からは看護・医療系進学者に向けた新コースを設置しています。

 中学生の皆さん、本校へ入学し、地元密着型で勉強に部活動に励み、活気溢れる充実した3年間を過ごし、将来は地元に貢献できる人に育って欲しいと思います。

 在校生をはじめ、本校職員一同皆さんをお待ちしております。



                                                                校長 蛭田 清孝